RPAの使い分けが進む理由とは?“2台持ち”で考える業務自動化の新しい選び方
目次
「RPAは、1社1ツールで運用するもの」
そう考えている企業は、まだ多いかもしれません。
もちろん、全社で同じRPAツールを使えば、管理しやすく、ルールも統一しやすくなります。
一方で、実際の現場では、
1つのRPAツールだけでは拾いきれない“ちょっとした自動化ニーズ”が生まれていることもあります。
そして、現場担当者が日々の転記作業やファイル整理などを、もっと手軽に自動化したいケース。
同じRPAでも、求められる役割は少しずつ違います。
そこで注目したいのが、「RPA2台持ち」という考え方です。
スマートフォンを仕事用と個人用で使い分けるように、RPAも業務の規模や目的に合わせて使い分ける。
すべてを1つのツールでまかなうのではなく、用途に合わせてRPAの役割を分ける。
本記事では、RPA2台持ちという考え方から、これからの業務自動化に必要な「使い分け」のポイントを解説します。
RPAを導入しても、現場の小さな作業は残りやすい
RPAを導入するとき、多くの企業では
「どのツールを選ぶか」
「どの業務を自動化するか」を考えます。
大きな効果が見込める業務や、全社的に影響のある業務から自動化を進めることは、もちろん重要です。
ただ、その一方で、現場に残り続ける小さな作業もあります。
全社RPAは「大きな業務」に向いている
全社で管理するRPAは、安定した運用や統制が求められる業務に向いています。
たとえば、以下のような業務です。
- 基幹システムとの連携
- 複数部署にまたがる処理
- 大量データの定期処理
- 止まると業務影響が大きい処理
- 権限管理やログ管理が必要な業務
こうした業務は、専門知識を持った担当者が設計し、ルールに沿って運用する必要があります。
重要な業務ほど、管理体制が必要になる
全社的に使われるRPAでは、安定性やセキュリティ、保守性が重要です。
□ どこでエラーが起きたかわからない
□ 止まったときに復旧できない
このような状態になると、業務への影響が大きくなります。
しっかりとした体制のもとで運用することが求められます。
一方で、現場には「小さな面倒」がたくさんある
全社RPAが大きな業務を担う一方で、現場には日々の小さな作業が残りがちです。
たとえば、以下のような作業です。
- 毎朝、決まったサイトからデータを確認する
- Excelの内容を別のシステムへ転記する
- フォルダ内のファイル名を整理する
- メールの添付ファイルを保存する
- 決まったフォーマットに情報を入力する
- 月次レポート作成前にデータを整える
ひとつひとつは小さくても、毎日・毎週発生すると、担当者の時間をじわじわ奪っていきます。
“頼むほどではない作業”が、実は負担になっている
こうした作業は、専門部署に依頼するほど大きな業務ではないかもしれません。
しかし、現場からすると、
「毎回やるのが面倒」
「少しだけ時間がかかる」
「担当者しかやり方がわからない」
という負担になっていることがあります。
これは決して珍しいことではありません。
RPA2台持ちとは?用途に合わせてRPAを使い分ける考え方
ここでいう「RPA2台持ち」とは、単純にRPAツールを2つ導入することではありません。
大切なのは、業務の種類に合わせて、RPAの役割を分けることです。
1台目は全社管理・大規模業務向け
1台目のRPAは、すでに導入済みの高機能RPAや、全社的に管理するRPAを想定します。
向いているのは、全社共通の重要業務や、複雑な処理を含む業務です。
安定性や管理機能が必要な業務を担う
たとえば、基幹システムと連携する処理や、大量データを扱う処理などは、安定した運用が欠かせません。
□ 実行ログの確認
□ 権限管理
□ 保守体制
なども重要になります。
2台目は現場の定型作業向け
2台目のRPAは、現場の小さな定型作業を自動化するための選択肢です。
向いているのは、
□ Excel操作
□ ブラウザ操作
□ ファイル操作
など、日々の業務に近い作業です。
現場で気づいた改善を、すぐ試しやすくする
現場の作業は、担当者が一番よく知っています。
「この転記、毎日やっている」
「この確認作業、手順が決まっている」
「このファイル整理、毎月同じことをしている」
こうした気づきを自動化につなげやすくするのが、2台目RPAの役割です。
「どちらが優れているか」ではなく「どこで使うか」
RPA2台持ちは、ツール同士を比較して優劣を決める話ではありません。
大切なのは、使う場面を分けることです。
RPAごとに得意な領域を分ける
大きな業務には、管理しやすく安定したRPAを。
小さな定型作業には、現場で扱いやすいRPAを。
このように役割を分けることで、RPAをより現実的に活用しやすくなります。
それが「RPA2台持ち」の考え方です。
RPA2台持ちが向いている企業
RPA2台持ちの考え方は、すべての企業に必要なものではありません。
ただし、すでにRPAを導入している企業や、現場の自動化をもっと広げたい企業にとっては、有効な選択肢になります。
すでにRPAはあるが、現場活用が進んでいない
RPAを導入していても、実際に使える人や作れる人が限られているケースがあります。
たとえば、ロボットの作成は専門部署に依頼する必要がある。
依頼しても、他の案件が優先されてなかなか進まない。
このような状態では、現場の小さな改善が後回しになりやすくなります。
RPAが“一部の人だけのツール”になっている場合
RPAが一部の部署や担当者だけのものになっていると、現場の業務改善には広がりにくくなります。
「RPAはあるけれど、自分たちでは使えない」
「自動化したい作業はあるけれど、相談しづらい」
こうした状態がある場合、2台目RPAによって現場側の自動化の入口を作れる可能性があります。
小さな自動化ニーズが多い
社内に、次のような作業が多い場合も、RPA2台持ちの考え方が合いやすいです。
- Excelへの転記作業が多い
- Webサイトからの情報取得が発生している
- ファイル整理やリネーム作業が多い
- 月末・月初に定型作業が集中している
- 担当者ごとに手作業のルーティンがある
- 作業手順が決まっているのに、人が対応している
こうした作業は、大きな業務改善プロジェクトにはなりにくいものです。
小さな作業ほど、放置されやすい
「数分で終わるから」
「担当者が慣れているから」
「今すぐ困っているわけではないから」
そうして後回しにされる作業ほど、積み重なると大きな負担になります。
費用や運用負荷を見直したい
高機能なRPAは便利な一方で、すべての業務に使おうとすると、費用や運用負荷が気になることもあります。
重要な業務には高機能なRPAが必要です。
しかし、日々の小さな作業まで同じ仕組みで対応しようとすると、やや重たく感じる場面もあります。
業務の重要度に合わせて選択肢を分ける
全社的に重要な業務には、しっかり管理できるRPAを。
現場の日常的な作業には、扱いやすいRPAを。
このように分けることで、費用や運用のバランスを取りやすくなります。
2台目RPAを選ぶときのポイント
2台目RPAを選ぶときは、「高機能かどうか」だけで判断しないことが大切です。
全社管理のRPAと同じ基準で選ぶのではなく、現場の定型作業に合っているかを見ていきます。
現場で扱いやすいこと
どれだけ高機能でも、
使い始めるまでに時間がかかったり、専門知識が必要すぎたりすると、現場には広がりにくくなります。
“ちょっと試してみる”ができるか
現場の小さな改善では、スピード感も大切です。
そうした始めやすさが、2台目RPAには求められます。
Excel・ブラウザ・ファイル操作に強いこと

現場の定型作業には、Excelやブラウザ、ファイル操作を含むものが多くあります。
そのため、2台目RPAを選ぶときは、こうした日常業務に対応しやすいかを確認するとよいでしょう。
現場の“いつもの作業”に合っているか
たとえば、
□ Webサイトから情報を取得する
□ フォルダ内のファイルを整理する
こうした作業に対応しやすいRPAであれば、現場の自動化ニーズに合わせやすくなります。
スモールスタートしやすいこと
2台目RPAは、最初から大きな業務を自動化する必要はありません。
まずは、毎日発生する小さな作業や、月次で繰り返している定型作業から始めるのがおすすめです。
小さく始めることで、活用イメージが広がる
はじめから大きな成果を狙いすぎると、要件整理や運用設計が重たくなります。
「毎日10分かかっている作業」
「月末に必ず発生する作業」
「手順が決まっているのに手作業で行っている作業」
などから始めると、RPA活用のイメージがつかみやすくなります。
既存RPAとの役割分担がしやすいこと
2台目RPAを導入する場合、既存RPAとの役割分担も大切です。
どの業務を既存RPAで対応し、どの業務を2台目RPAで対応するのか。
ここがあいまいだと、管理が複雑になってしまいます。
「全社管理」と「現場改善」の線引きを決める
たとえば、以下のように整理するとわかりやすくなります。
- 重要度が高い業務は既存RPAで対応する
- 複数部署にまたがる処理は専門部署が管理する
- 現場の日常的な定型作業は2台目RPAで対応する
- Excel・ブラウザ・ファイル操作などは現場改善の対象にする
このようにルールを決めておくことで、RPAを増やしても運用が散らかりにくくなります。
マクロマンは“2台目RPA”として現場の定型作業を支援
2台目RPAに求められるのは、現場の小さな定型作業に対応しやすいことです。
マクロマンは、
□ Excel操作やブラウザ操作
□ ファイル操作
など、日々の業務で発生しやすい作業の自動化に活用できるRPAです。
無料でスタートできるRPAツール『マクロマン』 ご案内資料
日々の転記・取得・整理作業を自動化
マクロマンは、現場でよく発生する定型作業の自動化に向いています。
たとえば、以下のような業務です。
- Excelからシステムへの転記
- Webサイトからの情報取得
- フォルダ内のファイル整理
- 定型フォーマットへの入力
- 繰り返し発生するチェック作業
- 決まった手順で行うデータ集計
こうした作業は、「人がやればできるけれど、毎回やるのは大変」な業務です。
手順が決まっている作業ほど、自動化を検討しやすい
RPAに向いているのは、手順がある程度決まっている作業です。
1. 毎回同じ画面を開く
2. 同じ項目を確認する。
3. 同じ形式で入力する。
4. 同じルールでファイルを整理する。
このような業務は、RPAで自動化できる可能性があります。
既存RPAでは拾いきれない業務の受け皿に
すでに他のRPAを導入している企業でも、現場の小さな自動化ニーズまでは拾いきれていないことがあります。
そのような場合、マクロマンを2台目RPAとして活用することで、日々の定型作業に対応しやすくなります。
大きな自動化と小さな自動化を分けて進める
既存RPAでは、全社的に重要な業務や、大規模な処理を中心に対応する。
マクロマンでは、現場の転記・取得・整理といった小さな定型作業を拾う。
このように役割を分けることで、RPAの活用範囲を広げやすくなります。
まとめ:RPAは“選ぶ”だけでなく“使い分ける”時代へ
RPAは、1つのツールですべての業務を担うものではありません。
全社的に管理すべき業務もあれば、現場で気軽に自動化したい定型作業もあります。
それぞれに求められる役割が違うからこそ、RPAも用途に合わせて使い分けることが大切です。
RPA2台持ちは、現場の自動化を広げるための考え方
RPA2台持ちは、ただツールを増やす話ではありません。
全社管理のRPAと、現場の定型作業に使いやすいRPA。
それぞれの役割を分けることで、これまで後回しになりがちだった小さな自動化ニーズにも対応しやすくなります。
2台目RPAが、業務改善のきっかけになる
「すでにRPAは導入しているけれど、現場ではあまり使われていない」
「小さな定型作業をもっと手軽に自動化したい」
「既存RPAでは拾いきれない作業がある」
そんなときは、RPAの“2台持ち”という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。
マクロマンは、現場の定型作業を自動化し、日々の小さな負担を減らすRPAです。
これからの自動化は、「どのRPAを選ぶか」だけではなく、どの業務に、どのRPAを使うかを考える時代です。
2台目のRPAという選択肢が、現場の業務改善を進めるきっかけになるかもしれません。
無料でスタートできるRPAツール『マクロマン』 ご案内資料
この記事の監修者
コクー株式会社
ノート編集部
MACROMAN
MACROMANノートは、RPAをはじめ業務効率化に関する情報サイトです。RPAで毎日の業務効率化を後押しするメディアを目指しています。




