RPAツールを徹底比較!選定ポイントや人気のRPAツールの特徴を紹介

目次

     

    RPAツールを利用して、毎日の業務を自動化し、業務効率を上げたいという方は多いかと思います。国内のRPAツールは30以上あるといわれており、特徴もさまざまです。RPAツールの導入後に自社に見合ったツールを選べていなかった…ということのないよう、予めRPAツールの選定ポイントを抑えておくことが重要になります。

     

    この記事では、RPAで効率化できる業務やRPAツールの選定ポイントについて解説します。人気のRPAツール15選の特徴も一覧にまとめているので、ぜひRPAツール選びの参考にしてください。また、導入時の悩みポイントとその解決策についても触れていますので、併せてご覧ください。

     

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    RPAでどんな業務が効率化されるか

    企業がRPAツールを導入すると、具体的にどういった業務を効率化できるのでしょうか。RPAツールに向いている作業としては、バックオフィスにおける定型業務の自動化が挙げられます。繰り返しの多い作業や人間が行うと面倒に感じる単純作業が、RPAツールの得意分野だからです。

    以下ではより具体的に、RPAで効率化できる業務をみていきましょう。

    データ入力

    日々発生する単純作業として、データ入力作業を思い浮かべる方は多いでしょう。RPAツールであれば、さまざまなデータ入力作業を自動化できます。

    たとえば、決められたフォーマットで申請を行う入力内容を、自動でシステムやデータベースに登録できます。RPAツールであれば、ヒューマンエラーの発生を気にせず、正確で素早い作業を実施可能です。

    データの転記

    手間のかかるデータの転記作業も、RPAツールの得意分野です。

    たとえば、会計システムから受け取ったデータを、別のシステムに転記できます。また、Excelに登録されているデータを、別のアプリケーションに転記するといった利用シーンも想定できます。

    情報を収集し回答する

    問い合わせなどの情報を収集して、自動で回答を行えるRPAツールもあります。

    問い合わせでは繰り返し聞かれる内容も多く、それによって担当部門の稼働が逼迫している現場も少なくありません。こうした際にRPAツールであれば、定型的な問い合わせ内容にその場で回答するシステムを構築できます。有人対応との連携も行えるため、幅広い問い合わせに対して効率化が可能です。

    データを集約して加工する

    データの集約と加工も、RPAツールで効率化できます。

    手間のかかる集約作業も、RPAツールなら簡単に目的のデータを集められるのです。たとえば、Webサイトからのデータスクレイピングやエクセルからのデータ収集などは、RPAツールに任せられます。また、ただ情報を集めるだけでなく見やすい形に加工する作業まで行えるので、仕事の手間を大幅に削減できます。

     

    RPAツールの選定ポイント

    ここからは、国内で利用できる主なRPAツールの規模感や、比較検討する際に知っておきたいRPAツールの分類方法をみていきましょう。

    RPAツールのタイプ3種

    RPAツールには3種類のタイプがあります。利用方法や利用環境に応じて、それぞれのメリットやデメリットが異なります。

    RPAツールのタイプ 概要
    サーバー型
    • サーバーに接続して使う
    • 物理的に離れた距離にあるパソコンを管理できる
    • 大量のデータ処理にも対応しやすい(大規模な開発向き)
    • 複数ロボットの一括管理が可能
    • セキュリティ面にも優れる
    • 管理運用には専門家が必要
    デスクトップ型
    • パソコンにインストールをして使う
    • 小規模な開発向き
    • 導入時にサーバーの用意が不要
    • インターネットへの接続をしなくても利用可
    クラウド型
    • インターネットに接続して使うので、インストールが不要
    • 導入時にサーバーの用意が不要
    • 運用や保守の手間がかからない
    • インターネットへの接続が必須

    そのほかRPAツール選定時に検討すべき点

    そのほかにも検討しておいた方が良い点があります。それぞれ詳しく解説していきます。

     

    比較項目 ポイント

    大企業?中小企業?

    • デスクトップ型は中小企業、サーバー型は大企業に向いている

    • クラウド型は手軽に導入でき、中小企業と大企業におすすめ

    誰が開発する?
    • エンジニアなどの経験者であれば、幅広いRPAツールに対応できる

    • 経験の少ない現場メンバーには、簡単で扱いやすい国産のRPAツールが推奨される

    業務内容にマッチするツール
    • サーバー型やデスクトップ型のRPAツールはオンプレミス型とも呼ばれ、カスタマイズ性に優れる

    • クラウド型のカスタマイズ性はオンプレミス型よりも低い

    • 特定の業界に特化型したRPAツールもある

    サポート体制 RPAツールの開発や運用には、エラーの発生や、操作上の不明点発生などがつきものです。分からないことがあったときにすぐに問い合わせて解消が出来る環境があると安心です。

    大企業?中小企業?

    わかりやすい比較ポイントが企業規模です。手軽に導入でき簡単に管理可能なデスクトップ型は、多くの中小企業に向いています。一方、大企業であれば大量のデータ処理に優れてセキュリティ面にも強い、サーバー型のツールが適しているでしょう。

    また、クラウド型はサーバーなどの用意が必要なく多機能なサービスを搭載したツールが多くあるため、企業規模を問わず多くの企業で導入されています。特に規模の大きな企業は、管理機能の有無や使いやすさにも目を向けて、RPAツールを選んでみましょう。

    誰が開発する?

    RPAツールを実際に使用する担当者にとって最適なサービスかどうかは、重要な比較ポイントです。どういった属性の社員が開発を担当するかによって、選ぶべきRPAツールは異なります。RPAツールを使用する現場の視線を忘れずに、サービスの比較を行いましょう。

    たとえば、エンジニアやプログラミングスキルのある方であれば、ほとんどのRPAツールを使いこなせると考えられます。英語などのハードルもクリアできるのであれば、RPAツール選びで失敗するリスクは低いでしょう。

    一方、スキルがそこまで高くない現場メンバーに運用を任せるのであれば、RPAツールの種類には配慮しなければなりません。簡単で扱いやすい国産のRPAツールから選んだ方が安全です。

    コスト

    前項でも触れたとおり、RPAツールの料金体系はさまざまで、本格的なサービス導入にはそれなりのコストが必要なサービスは珍しくありません。前述のとおりトライアルを設定しているRPAツールも多くあります。また、トライアル期間だけでなく完全無料のRPAツールも登場しており、RPA導入企業の広がりを後押ししています。

     

    また、費用の支払い方法もさまざまです。具体的には以下のような支払いタイプが存在します。

     

    • 年間契約タイプ
    • 月々のサブスクタイプ
    • 実行した分だけ課金するタイプ
    • 実行する月だけ支払うタイプ
    • 完全無料タイプ

     

    多様な利用シーンにマッチするように、同じサービスでも複数の支払い方法を提供している場合もあります。ランニングコストまで考えて、負担の少ないサービスを比較検討してみましょう。

    業務内容にマッチするツール

    サーバー型やデスクトップ型のRPAツールはオンプレミス型とも呼ばれ、自社システムとの連携を可能とするカスタマイズや、セキュリティポリシーを満たす環境構築を行いやすいのが特徴です。

    一方、クラウド型はオンプレミス型と比較すると開発のカスタマイズ性が限定的なので、事前にサービス導入で行えることを明確にする必要があります。そのほか、特定の業界に特化したRPAツールも登場しています。

    サポート体制

    RPAツールは導入がゴールではなく、業務で活用することで業務効率化を実現させなくてはなりません。その際、RPAツールを使用するうえでの困りごとや悩みをいつでも相談できるサポート体制は非常に重要です。

    たとえば、大手のRPAツールでは代理店がサポートを担当していたり、メーカーのプロパー社員がサポートを実施していたりするサービスもあります。以下のようなサポート体制が代表的です。

     

    • 電話サポート
    • チャットサポート
    • メールサポート
    • 無料セミナー
    • ロボット作成支援
    • 運用代行

     

    特に海外製品の場合、サポートも含めすべて英語で表記されているケースもあるため注意が必要です。英語に不安を感じる場合は、国内産のRPAツールを利用しましょう。なお、サポートには別途で費用が発生するケースもあるため、サービス導入の際は必ず確認してください。

     

    人気のRPAツール15選と特徴

    現在数多くのRPAツールがあります。人気のツールをピックアップしました。

     

    RPAツール名 特徴 公式Webサイト
    マクロマン

    国産では珍しい完全無料のRPA

    。無料期間の縛りや利用PC台数の制限、無料による機能制限なし。タスクスケジュール機能機能が人気。

    https://www.macroman.jp/

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    WinActor

    NTTグループの技術とノウハウが詰まった、業務効率を支援する国産RPAツール。

    https://winactor.com/

    Blue Prism

    イギリスに本社を置くBlue Prismが提供する世界的に有名なRPAツール。統制機能・拡張性・安定性・費用対効果に優れる。

    https://www.blueprism.com/japan/

    BizRobo!

    RPAテクノロジーズが提供する国産RPAツール。オールインワンの価格体系が魅力でスモールスタートにも対応。

    https://rpa-technologies.com/products/first/

    UiPath

    ルーマニアで創業したUiPathが開発した世界的に有名なRPAツール。開発・実行・管理統制の3つの機能があり、高い性能を誇る。

    https://www.uipath.com/ja

    Robo TANGO

    1ライセンスを複数のパソコンで利用可能。画面上で実際の操作を記録することでスクリプト作成可能。

    https://robotango.biz/

    Automation Anywhere

    Anywhereによる導入実績が豊富なRPAツール。世界90ヶ国以上での業務自動化に活用されている。

    https://jp.automationanywhere.com/

    BizteX cobit

    スモールスタートで業務自動化を実現できるRPAツール。インストールは不要で即日導入も可能。

    https://service.biztex.co.jp/

    Robo-Pat


    利用PCの制限がなく、1カ月単位での契約が可能なので導入しやすい。

    https://fce-pat.co.jp/

    Asteria Warp Core

    手頃な価格帯。連携先が豊富で、クラウド版とオンプレミス版が選べる。

    https://www.asteria.com/jp/warp_core/

    アシロボ

    低価格での導入を実現した中小企業向けのRPAツール。簡単な操作で業務自動化を実現でき、無料のサポートも充実している。

    https://assirobo.com/

    EzAvater


    どんな方でも簡単に扱えることを目指して開発された国内産RPAツール。安定動作が魅力で、機能追加にも積極的。

    https://www.ezavater.com/

    AUTORO

    サーバーや端末が不要のクラウド型サービスで、日々の単純作業を自動化できる。画面上で実際の操作を記録することでスクリプト作成可能。

    https://autoro.io/

    Coopel

    クラウド型で簡単にスタートできるRPAツール。Webブラウザ・Excel・クラウドサービスの自動化を実現できる。

    https://coopel.ai/

    JobAuto

    コストパフォーマンスに優れるRPAツール。スケジュールや実行ログといった集中管理機能も標準装備している。

    https://jobauto.jp/

    RPA導入時の悩みポイント

    いざRPAツールを導入しようとすると、多くの人が悩むポイントがあります。ここでは導入のハードルとなりがちな主な悩みポイントをみていきましょう。

    コスト

    もっとも悩ましいのが、RPAツールの導入コストです。

    ツールを検討しているなかで機能の高さを売りにしているRPAツールにたどり着いたものの、本格的な導入にはかなりのコストが発生してしまうため二の足を踏んでいるという方もいるでしょう。 限られた予算で業務効率化を実現しようとする場合、無料ではじめられるRPAツールを積極的に活用するのがおすすめです。 

     

    RPAツールの無料利用のタイプ 概要
    トライアル
    • 30日間など期間限定でサービスを試せる
    • トライアル可能なサービスが多いため比較をしやすい
    フリーミアム

    • 基本的なサービスは無料で利用できる
    • 高度な機能は有料でサービス提供される
    条件付きで無料
    • 個人や小規模チームなど利用に条件がある
    • 条件に合致すると製品版と遜色のない機能を使える
    完全無料
    • すべての機能を期間の制限なく使える
    • コストというリスクを完全に排除できる

    無料で使えるRPAツールは以下記事でご紹介しています。併せてご覧ください。

    無料RPAツールの特徴と比較16選。自社に合ったツールの選び方をご紹介

    無料RPAツールの特徴と比較16選。自社に合ったツールの選び方をご紹介

    自社に最適なRPAツールの選定ポイントをご紹介しています。ツールのタイプ、タイプ別のメリット・デメリット、特長などを交えて詳しく解説します。

    RPA人材の不在や不足

    RPAツールを実際に使う人材に関する悩みも多くみられます。

    ツールのなかにはノーコードやローコードをメリットとして掲げていますが、扱う方のITリテラシーによってはハードルが高いこともあり、RPA人材の不在や不足が課題になり、導入に進められないという事はよくあります。

     

    その他にも、RPAツールを使ってロボット作成することができる人材はいるが、他の社員を巻き込んでの社内啓蒙活動をできる人材がいないということなども多くみられます。

     

    この場合は、RPAツールの操作自体を完全に外部に委託する方法と、外部委託から徐々に内製化をしていく方法が考えられます。

     

    RPA人材の外部委託と内製化については以下で触れているので、併せてご覧ください。

    RPAにはメリットがたくさん!内製化と外部委託の特徴も解説

    RPAにはメリットがたくさん!内製化と外部委託の特徴も解説

    この記事では、RPAのメリットやデメリットと併せて、メリットを活かすために確認すべきこと、RPAの内製化と外部委託のメリットとデメリットについてまとめています。RPAの開発を社内で行うべきか、外注するべきか迷っている方は是非参考にしてみてください。

     

    RPAの選定/比較ポイント

    ここまで、RPAツールを選定するポイントをさまざまな視点から解説してきました。なかには「もっとわかりやすくサービスを比較したい」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。そこでここでは、最も重視すべきRPAの選定ポイントを解説します。

    コストが安価でサポート体制が充実している

    数あるRPAツールからどのサービスを選んで良いかわからないという方は、コストとサポート体制に注目しましょう。コストが安価でサポート体制が充実しているRPAツールであれば、導入リスクを低く抑えられます。
    コストに関しては、いくら高額な料金を支払ったとしても、思ったような効果が出るかは保証されていません。現場で適切に活用されなければ、業務効率化は実現できないからです。この点、コストを少しでも安く抑えられれば、想定外のリスクを侵さずに済みます。
    また、サポート体制が充実していれば、RPAツールの活用に際し行き詰まってもすぐにプロに相談できます。普段からプログラミングに慣れている方でなければ、RPAツールの開発作業に不安を感じてしまうケースは少なくありません。たとえば、慣れない言葉や作業に助けを必要とするシーンは容易に想像できるでしょう。こうした際にサポート体制が充実していれば、それをきっかけに活用をやめるのではなく、すぐに疑問点を解消することができるのです。

    マクロマンの紹介

    完全無料のRPAツール『マクロマン』

     

    コストが安価でサポート体制が充実しているRPAツールを探している方は、ぜひ「マクロマン」をお試しください。マクロマンは完全無料の国内産RPAツールです。

     

    RPAツール導入時の悩みポイントで、一番に挙げられる項目がコストです。「高い費用を支払っても、思うような成果が出なかったらどうしよう」と不安に感じている方は多いのではないでしょうか。マクロマンであれば完全無料でRPAツールを導入でき、利用人数や使用できる機能に一切の制限はありません。期間の制限なく無料で利用できます。

     

    マクロマンは以下より無料でダウンロードいただけます。

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    さらに、必要な時だけ使える有料のサポート体制も完備しています。

    まず、気軽にツールの操作方法について個別相談できるのが「マクロマン相談チケットです。些細な相談からお客様の課題まで、経験豊富な担当者が回答します。

    常駐派遣やスポット派遣・受託開発が必要なケースでは「RPA女子にて賜ります。マクロマンの開発元である当社員が、お客様の業務改善を全力でサポートします。困った時だけ有償でサポートを受けられるので、マクロマンならコストカットと業務効率化を同時に実現可能です。

     

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    この記事の監修者

    コクー株式会社 RPA事業部 エヴァンジェリスト 吉田 将太

    コクー株式会社

    RPA事業部 エヴァンジェリスト

    吉田 将太

    RPA事業部の立ち上げとして、営業・RPA開発・研修講師を経て、2023年1月にエヴァンジェリスト着任。
    RPAやRPA以外の技術を使って業務効率化を目的にした様々な開発に携わる。この経験から300名以上の研修講師を務める。